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2022.08.23

グループホーム たんぽぽ

暮らしの息吹『お見事!月々の備え』

たんぽぽでも、今までに数日間停電等々があり、日々の備えや訓練はとても大切なことと認識はしています。が、実際に備えをしたり、訓練を重ねたりするのは、意識的に取り組まないと中々できません。なので…

その当時から、まずは停電の際、水は大事!ということで、毎日浴槽に水を溜めるようにしてきました。が、もう一歩踏み込んで、まずは目立つように(世話人自身も意識するように)しよう!普段の暮らしの中で、目に付くように!そして…手作り感満載の貼り紙を押し入れに貼った、その中には…

しっかりと備えてあります。しかし、備えてあるだけでは不十分です。特にたんぽぽでは大切なキーワードがあります。それは、たんぽぽのみんなが沢山『経験をすること』知った後に『慣れること』です。

沢山ある備蓄食材ですが、たんぽぽのみんなは、それがどんな風に保管されているのか、どんな風にパッケージされているのか、そしてどうやって開けるのか、どうやったら調理して食べられるのか…すべてを知っている訳ではありません。

なので、備蓄食材の中にある缶詰も、たんぽぽでの暮らしで、初めて缶詰を開けたかもしれません。昔は缶切りでしたが、いまはプルタブを引いて開けますよね。普段の暮らし・食事の準備の中で缶詰を使う際は、意識的に手伝ってもらって『できる!知ってる!』を増やしています。

カップ麺もそうでした。たんぽぽのみんなは、食べるばっかりになって食卓に出てくることがほとんどでした。だからなのでしょうね、自分で作ってみると…蓋を全部開けてしまいました…お湯を入れすぎました…と失敗をします。『やけに薄味のラーメンだなぁ』そういう経験をして、みんな覚えていきます。

『これ、ご飯だよ』と言われても、どう食べるのかがわからないと、せっかくの備蓄した食料も活かされません。そもそも、文字や写真が見えない、見え難い人にはこれが何なのかがわからない、誰かに頼らないと駄目でしょうか。繰り返し触って知っていれば何なのかがわかるのではないでしょうか。そして…

『やってみよう!』レンジが使えれば、火傷の心配も少なく調理ができる。本当に、ささやかなことですが、一つひとつを経験することで暮らしは変わっていきます。それは、普段の暮らしにも広がっていくはずです。

たんぽぽでは、月に1回防災に備えた食事をみんなで作って食べています。備えた食材だけでなく、ローリングストックを意識した備蓄。防災を意識した食事メニュー。『自助』を意識した自炊。メニューはシンプルですが…

経験しながら、学びながら、話し合いながら…みんなで成長しています。インスタントの味噌汁、ふりかけ?そんな風に見えたのでしょうか、ご飯にかけていたこともありました。調味料の粉をうまく入れられずに、薄味に仕上がり『どうしてかなぁ』と頭をひねったことも…

普段食べているお釜で炊いたご飯、普段食べている食事との違い、作ってくれること・手伝ってくれることに感謝することも、こういう機会にしみじみ感じるようです。『いつものご飯って美味しいよね』そんな声が聞こえます。

半面として…まだ、イベント感のある防災の取り組み。『ペヤングが食べたいです!』『大盛りのカップ麺がいいです!』そんなリクエストがでるようになりました。あぁ…1.5倍や大盛りを知ってしまったのですね。運動もしましょうね(笑)。

ストックする備蓄食材のバリエーションは、みんなが経験して覚えていくことで変化をしていきます。冒頭で浴槽に溜めていた『水』の話は、あくまで生活用水の備蓄です。今は…

ちゃんと『飲料水』を備蓄しています。溜めておいた浴槽の『水風呂』に間違えて入ってしまったエピソードも、今では微笑ましい話題としてたんぽぽの一コマとなりました。

 

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