『サンタが来たの！』ちょっと興奮気味で賑やかな口調で、たんぽぽから連絡がありました。たんぽぽに出向いてみると…色合いが良く、とても可愛いバルーンアートのサンタが届いており、皆さん口々に話したい事や、伝えたい事がある様です。

早速、手にして手触りで色々と探っている方はこんな言葉を言いながらサンタを触っています。これが鼻で…このシールが目で…色を見て『緑のサンタ！』と賑やかで楽しそうな声が聞こえてきます。そんな中、耳に当てているのでどうしたのかなと思ったら、なるほど！カサカサ何か入っているようです。

飴が中に入っていました。これが重しにもなっていて、起き上がり小法師みたいな作りに、工夫して仕上げてくれてありました。そんなサンタのプレゼントと共に、さらなるサプライズは…

サンタに添えられたお手紙です。いつも、点字の絵本のリクエストを点字の手紙で出している方と、CDのリクエストを手作りの定規を使って墨字（すみじ：点字に対して目で読む文字の事）の手紙を出している方宛に手紙が届きました。先日２人は図書館へ、そのリクエストに添えてクリスマスカードを作って送りました。

点字の手紙が届きました。そうなのです、いつもリクエストをしている図書館の方が、サンタとお手紙のサプライズをしてくれたのです。更に嬉しいのが、この手紙を自分で読んでもらえる様に、担当の方が点字を勉強をして打ってくれたとの事！『何度も読みます！家の人にも言います』思いもよらぬサプライズに嬉しさが言葉になります。

図書館へのリクエストに添えて季節の挨拶や、たんぽぽでの行事や暮らしの様子も伝えたりして、年単位の交流を重ねてきた事で育まれたお付き合い。『点字を習おう！返事を出そう』そういう気持ちがあったとしても、中々実行出来る方ばかりではありません。そして…一番のプレゼントは、図書館との嬉しいこの関係なのだなと、皆さんの笑顔を見て思いました。