静岡県立小笠高等学校より、視覚障害に関する講義の依頼がありました。介護福祉基礎のコマと生活支援技術のコマとで、2日・2つのグループの授業を行いました。
視覚障害/目が見え難い・目が見えない方たちに対して、私たちの生活の中にある『配慮されている身近な事』を知ってもらう事から授業はスタートしました。
暮らしの中で、普段目にしているはずの牛乳パックの口のところに、視覚障害の方達に配慮されている目印があります。ラップの入れ物・箱の横にも触ってわかるマークがあります。
街中で見かける信号機も、昔の信号からLEDに変わった信号機の方が見やすくなっています。点字ブロックも、黄色に意味があるだけでなく、色の組み合わせによって歩きやすくなる人がいる事を知ってもらえました。
触ってわかる案内板/触知図の点字を一緒に読み解いてみました。そこから相手の立場に立つという事など、色んな事を考えて話をして…授業は進んでいきました。
街中で見かける点字も、スーパーや食卓で目にする点字も、視覚障害に関わる人以外で、実際に打つ事はもちろん、読む事は中々ありません。文字の大きさが決まっている点字の特徴を知り、短い言葉で伝える事の難しさや不自由さを軽減するために必要な事などを、一緒に考え学びました。
障害に配慮する事や環境を整備する事の重要性を知ると共に、それだけでは不十分であって、手を差し伸べる人・関わろうとする人が絶対必要だという事も感じてもらえたと思います。
知る事・考える事・関わる事、このテーマで行った授業を受けた生徒さん達の真剣なまなざしは、『新しい気付き』があった事を示している様に思えました。この機会から、街中で・スーパーで・家の食卓で…目にした点字や歩く環境を見て、様々な事を考えて関わってくれる事と思っています。
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