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2022.08.30

光陽荘

暮らしの小窓『心地良い居場所って…場所?』

あなたにとって、お気に入りの場所ってどこですか?自分の家の中でも、好きな場所ってありますよね。なぜ、その場所なのでしょうか?わかりやすいのは、生活の中で一番いる場所を、心地良くなるように自分流の設え(しつらえ)にしているのではないでしょうか。

リビングでテレビを見るのは、多くの家庭でくつろぎのひとときであり、団らんの空間だったりしますよね。光陽荘でもテレビのある場所は幾つかあります。多目的室のこの部屋に良く居る彼、くつろいでいるんですが…足、疲れないかい?

家庭でも日当たりの良いサンルームは、リラックスする空間ですよね。ソファーにゴロリ!が彼のスタイル。でも、この時期は暑くないかい?なので、空調を含めた環境調整は、私たちが気を配って整えていかないといけない大切な仕事です。

いつもこの部屋にいます。この狭い所にもいます。狭いスペースを越えた部屋には、たんぽぽのみんなが洗濯たたみをしています。和やかな声が、彼女にとって居心地の良い場所で、それを求めてその時間にその場所に向かうのでしょうか。

玄関ロビーに座っています。居住スペースから離れた所です。散歩していて…今日はここに座って…でも、いくらそこに居たいといっても、光陽荘では見えない・見え難い人たちが暮らす生活の場です。いつもそこにない場所に、急に何か(物や人)があると、それを知らずに歩いて…転んだりケガをしたりするので、見守り・声掛け・安全確保も大切なことの一つです。

自由にこの空間を独り占め!不思議と誰もいない時間に彼が回っていることが多いです。静かで、誰にも迷惑にならず、安全に…椅子でグルグル回っています。こっそり見ると…笑顔で回っている!こだわりの場所で、こだわりの椅子で…至福?好きな過ごし方なのですね。

好きな椅子と言えば…椅子の置き方も彼流、そして…このスタイルは長年の彼の姿勢、彼が安心する姿勢の様です。服の下から、ご機嫌な歌声やお気に入りの言葉が、リズムに乗って ♪ 聞こえてくる時は、周りも楽しそうな声や雰囲気があったり…良い影響があるのでしょうね。

暮らしの中で、大きなアクセントとなるのは食事です。食堂前には時間前に並ぶ人・人・人!ただ、食事を待つだけでなく、そこに人との関わりが加わることで、その場所と時間はより豊かなものとなってきます。女子トークも『井戸端会議』とも言われており、人と場所があって心地良さや楽しさ、魅かれる力がそこにあるから、人はそこに集まるのでしょうね。

そして、それは人の暮らしのアクセントとなり、生活のリズムとなっていきます。光陽荘では特にこの『生活リズム』への支援が大切になってきます。私たちは、日の光を感じて朝を知り、日没を経て夜を感じ知ります。見えない・見え難さ、加えて理解やコミュニケーションに配慮が必要のある利用者の暮らしのでは、日中の活動・夜間の静養のリズムを整える支援は欠かせません。

ただ、『起きていて!』では、リズムは生まれません。『居心地が良い』っていうと『ウトウト…』が付き物です。また、見えない・見え難さがある方の中には、移動することに不安や怖さを強く感じる方もいます。すると…安心する所で『じっとしている』のは安心することです。活動的な日中とは相反します。運動量も程良い刺激も、必要なのですよね。

お気に入りの部屋のソファーで、お気に入りの過ごし方(紙をコネコネするのが好きな方)をした足跡・痕跡です。大分長く居心地良くてくつろいだ様子ですね。さて、このソファーから起きて、他の活動に応じてもらうには、その方との関係性がとても大切です。『ご飯食べに行きましょ♪』その言葉掛けの内容と同様に、その人と一緒にいること自体に『居心地の良さ』という大切なキーワードが含まれています。

日中の生活音も、心地良ければ好ましい居場所となりますが、『喧噪(けんそう)』と感じれば、そこから離れたくなります。でも、光陽荘では『居場所』に限りがあります。そして…そのコントロールをするのは支援をする私たちであり、その私たち自身が彼ら・彼女らにとって大きな『人的な環境』と言えます。『一緒に居たいよ!』そう思える人がいる場所が、居心地の良い場所となっている様に…日々、考え続け取り組んでいきたいです。

 

 

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