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2022.07.29

グループホーム たんぽぽ

暮らしの息吹『あなたを思っている時間』

年に一度郵便局から頂ける『青い鳥はがき』がたんぽぽにも届きました。今回頼んだのは、はがきの裏・表がわかるように『切り欠き(きりかき)』が入っている物です。

左下に凹みがあることを確認できると、その面が宛名を書くことを示しています。そして、それを確認して…

手作りの定規を当てて文字が重ならないように工夫をします。今まで文字に親しんで、暮らしの中で使っていた方は、文字自体を書くことは見えなくてもできます。文字が重なったり、行が曲がったりすることがなければ、「思い」を記して郵便で届けることができます。

私たちが普段使っている眼で見て読み書きする文字のことを『墨字(すみじ)』と呼びます。それに対して、打って書き触って読む文字のことを『点字(てんじ)』と呼びます。

専用の筆記器具(点字板・定規・点筆)と専用の紙(点字紙)を使って文章を記していきます。ひとマス6点で構成する文字で、あいうえおの母音とあかなさたなの子音の組み合わせのルールがあります。

紙に凹みをつけて文字にしていくので、消しゴムで消すという訳にはいきません。一文字一文字、思いを込めて文章をつづっていきます。

点字用のタイプライターもあります。打ちながら文字や文章を確認することができるという特徴があります。

それぞれ、自分に合った筆記用具を用いて思いをつづっています。家族に、友人に手紙を書いたり、日記をつけたりしています。

地域の図書館に本のリクエストを電話でしていましたが、『手紙でどうぞ!』とのことから、墨字の手紙でCDを…点字の封書で図書のリクエストをそれぞれするようになりました。

地域の折り紙教室の皆さんから、季節の飾り物などが毎月届きます。嬉しい贈り物には、みんなからお礼状を送っています。

急ぐ時には電話での連絡。でも、落ち着いて手紙で近況や思いを記し、時間を掛けてその気持ちを届ける。手紙にこもった文字や文章は、それをつづっている間は『あなたを思っている時間』です。通信の自由を意識することはとても大切…そして、そのやり取りを定期的に郵便でしています。SNSのこの時代の中で行っている、アナログなこのやり取りは、用件を伝えるだけではない、ぬくもりを感じる交流だと思います。それぞれの関係を育んでいく大切なこの機会に活かせるように、青い鳥はがきは大いに活用させていただきます!

 

 

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