昨年も記事にしました『干し柿』。そんな季節となりました。今年は柿を購入している方から、細やかな作り方についてのレシピを頂き、それに沿ってみんなで作ってみました。形の良い柿が沢山です。
作り方は本格的です。見た目も重視した…出荷するような出来上がりの写真を見て、みなさんちょっと緊張。でも、何度もやって経験しているので、それぞれ昨年やった作業手順を思い出して取り掛かります。
まず、一番最初にヘタをきれいに取ること。手先の器用さだけじゃなくて、性格も影響するようで…丁寧に取っている人と…んっ!ヘタは取るけれども、ヘタの中心にある枝?軸(じく)は取ってはいけない。吊るせなくなっちゃいます。
こんな感じでどうでしょうか。手で一つずつ丁寧に取ってくれました。んっ!でも、やっぱり吊るす軸まできれいに取ってしまったのもあるぞ。これは口で伝えるだけでは、すこし足りなかったのかな?この作業の繰り返し、経験で覚えるというのも大切ですね。
さて、次の工程は『柿の皮をむく』のですが、昨年までは世話人さんが全てむいていました。今年は…新しいたんぽぽの仲間が加わりました。『家ではヘルパーさんと一緒に料理をしていたよ』とのこと。では、お願いしてみましょうか!
危なげなく、スルスルと慣れた手つきで、柿をむいていきます。『昔取った杵柄(きねづか)』と手だけでなく、お口も滑らかです。手の脂で柿が変色するとのことで、手袋をつけてむいたのですが、何の影響もなく上手にむく姿にみなさんちょっとびっくりです。
テンポ良くむいてくれて…次々に皮むきが仕上がっていきます。『エンパワーメント』によって、元々持っていた力が引き出されて『ストレングス(強さ、力、能力など)』が見つかることがあります。『すごいね!助かるね』の言葉に、笑顔で作業が進んでいきます。
皮むきを終えた柿は、『カビ防止、乾燥促進、黒化防止処理』として、熱湯に5秒間漬けます。みなさん、声をそろえてカウントダウンです。熱湯なので『もう少し下げて…そうっと下ろして…』気を付けるポイントも中々細かいです。
そんな工程を経て、ヘタの枝にクリップでつないだタコ糸で吊るします。柿も熟し具合で加工するタイミングがあるそうで、今日行える柿はこれだけなので、作業もここまでです。最後は干すのですが…今までは軒先の洗濯竿に干しましたが…
とりあえず室内干しのタオル干しに吊るしてみました。並べて吊るしてみると…中々良い感じに出来上がっているではないですか!みんなで自画自賛。直射日光や雨にも当ててはいけないとのこと。でも、気持ちは…
日本の原風景の様なたんぽぽの軒下。ちょっとたんぽぽの軒先に干してみました。良い感じに干されてきて、色合いも段々と変わってきています。『時々、こうやって揉むだに(笑)』方言交じりで朗らかに会話も膨らみ、そして弾みます。
分け前はどうするの?『去年はおやつの時に一個ずつ出してくれたね』もう食べる楽しみの話です。『冷凍してお正月に食べるのも良いね』と世話人さん。とにかく食に対しての話題となると、にぎやかなたんぽぽ。そういえば…
三角畑はどうなったでしょうか?あのサツマイモは?茂っていたツルを刈って、みなさんで秋空の下、掘ってみました。
良い形のサツマイモがしっかりと育っていました。芋掘りはもう30年もやっているから手慣れたものですね。
大豊作です!大きいサツマイモです。掘る時にみなさん、触っているからその大きさを知っていて…聞こえてきますよ…『これは切り干し芋だね』別の声は…『こないだ光陽荘で焼き芋を食べたから次は…』
『やりたい!』という思い・モチベーションはとても大切です。みなさんの『出来ること探し!』にもつながることですね。出来る事を増やして…『次は…何をする?』
福祉を通して地域の方を
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