1週間の食事、朝昼晩と計21食の内の5食は、光陽荘で作業をした後のお昼を食べます。それ以外は、たんぽぽんで世話人さんが主になって食事を作りますが…その食材は?
COOP(生協)の宅配を利用してます。注文をする際には、『こんなのもあるよ』と説明したり『どれを選ぼうか』と相談したり希望を聞いたり…
その為には、冷蔵庫から食在庫、各々の置き場所の食材の確認をしなくちゃいけませんね。
カップスープのストック、ジャガイモの数、朝食に欠かせない食パンやバナナも、いつも置いている定位置に手を伸ばして確認します。全てを触って知るには難しい部分もあり、『ちょっと目を貸して!』と声が掛かります。
そうして注文した品物が届くと…まずは家の中に運び込まなきゃ!
この日に届いていた箱は10箱!頼み過ぎじゃないかな?1週間前に頼んだ物。覚えていますか?中身を確認していきましょう。
定番のバナナや食パン、卵や牛乳パックなどは手で触ってすぐにわかります。箱から出すのはたんぽぽメンバーが手伝います。形に特徴があったり、良く触たりするものは『あ・うん』の呼吸で確認と整理が出来ます。
中々難しい物もあります。きのこはちょっとわかり難いな。長芋は…他の何かと勘違いするか、名前が出てこないかも…
ごぼうは今回、大正解!言い当ててくれました。傍で見ていると、なんだかクイズをしている様で、楽し気な雰囲気です。
同じ容器でも、中身を目で見て確認しなければならない物が必ずあって、そんな時には『ちょっと目を貸して!』と声が掛かります。
そんな楽しげな雰囲気の中でもピリリとした場面があり、箱を開ける際に『これ、やばいヤツ?』『やばいのどれ?』と声が掛かり確認する場面があります。
これが『やばいヤツ!』です。冷凍保存の食材で、保冷剤やドライアイスが入っており、触ると危険なので注意し合っています(しかし…もう少し、品のある言い方をしても良いのでは…)。
一つひとつを冷蔵庫などに整理してしまっていく際にも、何を入れているか、何を買ったのかを説明します。今週のご飯を想像する楽しさ、いつ出るのかの期待も膨らみます。
さて、空き箱を片付けて今週のお仕事は終わり…来週の配達を楽しみに待っています。
今まで食べた事のない物、名前を知らない物、食べてみたら思っていたのと違う物、4個入りと5個入りで分け方を悩む事、賞味期限を知る事、料理に必要な食材を知る事、どの位の料金なのかを知る事、思いがけない失敗をする事…多くの事を学びます。
『COOPの箱は、宝箱だよ』とたんぽぽメンバーが言い、『何が来たのか出すのが楽しみ!』と暮らしの中でアクセントとなっている様子を聞きます。そして『手が目だよ!当てっこしているみたい』と前向きな言葉。何が必要とされているのかを、しっかりと見定めて支援をする事は大切です。それを踏まえた上で、メンバーが持ち得る好奇心やポジティブさが、活動や暮らしの幅の可能性を広げていきます。この春でたんぽぽは18周年!野に咲く『たんぽぽ』を見て、深く根が張ったなぁとしみじみ思う春です。
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